クリケットは「ポジションの名前が難しい」と感じる人が多いスポーツです。しかし、役割ごとに整理すると意外と理解しやすくなります。
結論から言うと、クリケットのポジションは大きく「バッター」「ボウラー」「ウィケットキーパー」「フィールダー」に分かれます。
さらにフィールダーには細かい守備位置があり、それぞれ名前と役割が異なります。
この記事では、クリケット初心者向けにポジション一覧と役割をわかりやすく解説します。観戦時に選手配置が理解できるようになる内容なので、ぜひ参考にしてください。
クリケットのポジションは大きく4種類
クリケットの選手は、役割によって大きく4つに分かれます。
- バッター(得点役)
- ボウラー(投球役)
- ウィケットキーパー(捕手役)
- フィールダー(守備役)
野球と似ている部分もありますが、クリケット独特の役割やポジション名も多く存在します。

バッター(Batter)の役割
バッターは得点を取る役割の選手です。
ボールを打ち、ピッチ間を走ることで「ラン」を獲得します。また、バウンダリーまで飛ばすことで4点や6点を狙います。
特に上位打順のバッターは、チームの得点力を左右する重要な存在です。
なお、クリケットでは「バッター(Batter)」のほかに、「バッツマン(Batsman)」という呼び方も使われます。
これは、クリケットでは常に2人の打者がペアでプレーするためです。ピッチの両端に1人ずつ立ち、打ったあとにお互いが走って入れ替わることで得点(ラン)を獲得します。
以前は「Batsman」という表現が一般的でしたが、近年は男女共通で使いやすい「Batter」という呼び方が国際的に増えています。

オープナー
試合開始直後に打席へ入るバッターです。
新しいボールに対応する技術が求められ、守備的なプレーが得意な選手が多くなります。
ミドルオーダー
中盤で得点を安定させる役割です。
状況判断力が重要で、攻撃と守備のバランスが求められます。
フィニッシャー
試合終盤で一気に得点を狙う役割です。
T20では特に重要視され、6点を狙えるパワーヒッターが起用されることがあります。
ボウラー(Bowler)の役割
ボウラーはボールを投げてアウトを狙う選手です。
野球のピッチャーに近い存在ですが、クリケットではヒジを曲げずに投げる必要があります。

ファストボウラー
スピード重視のボウラーです。
150km/h近い速球を投げる選手もおり、威力でアウトを狙います。
スピンボウラー
回転を利用して変化させるタイプです。
球速は遅めですが、バウンド後の変化でバッターを惑わせます。
ウィケットキーパー(Wicket Keeper)の役割
ウィケットキーパーは、バッター後方でボールを捕球する選手です。
野球でいうキャッチャーに近い役割ですが、クリケットでは立った状態でプレーします。
反射神経と安定したキャッチ技術が求められ、守備の中心となる重要ポジションです。
フィールドポジション一覧
クリケットの特徴のひとつが、多数存在するフィールドポジションです。
打者のタイプや戦術によって守備位置を細かく変えます。
代表的なフィールドポジション
- スリップ(Slip)
- ポイント(Point)
- カバー(Cover)
- ミッドオフ(Mid-off)
- ミッドオン(Mid-on)
- スクエアレッグ(Square Leg)
- ファインレッグ(Fine Leg)
- ロングオン(Long-on)
- ロングオフ(Long-off)
最初は名前が難しく感じますが、方向と距離を表しているものが多く、慣れると理解しやすくなります。

ポジション名の意味を知ると覚えやすい
クリケットのポジション名は、英語の意味を知ると覚えやすくなります。
- Long = 遠い
- Mid = 中間
- Fine = 細い角度
- Square = 横方向
たとえば「Long-on」は「遠い位置のOn側」という意味になります。
試合形式によってポジション戦略は変わる
テストマッチ
長時間戦うため、守備重視の配置が多くなります。
スリップを複数配置するなど、アウトを狙う戦術が見られます。
ODI:One Day International(ワンデイ・インターナショナル)
攻守のバランスを重視した配置になります。
T20(ティートゥエンティ―)
大量得点を防ぐため、外野に守備を多く配置する傾向があります。
クリケットのポジションを理解すると観戦が面白くなる
クリケットは、選手配置を見るだけでも戦略がわかるスポーツです。
- どこに守備を置くか
- どのボウラーを使うか
- どの打順で攻めるか
これらにはすべて意味があります。
特にフィールド配置を理解できるようになると、「なぜそこに選手がいるのか」がわかり、観戦が一気に面白くなります。
関連リンク
クリケットについてより詳しく知りたい方は、以下の公式サイトも参考にしてください。
記事監修
松村 謙一郎(クリケット指導者・普及活動者)
日本全国を周りながらクリケットの普及活動を行い、2008年には国際クリケット評議会から日本人として初、史上最年少で、世界で33人目の功労賞を受賞、2009年にはこの100年間でクリケットに功績のあった「歴史上の世界の1000人」にも選ばれた。
これまで、30年以上日本全国で普及活動しており、出前クリケットやCriceTRYなどの体験会やイベントを通じ、初心者向け体験会や指導を行っている。