プロのクリケット選手が使用する道具は、見た目以上に高度なこだわりと機能性が詰まっています。結論から言うと、プロ仕様の装備は「パフォーマンス最大化」と「安全性」を徹底的に追求したものです。
この記事では、プロ選手が実際に使用するクリケットの道具について詳しく解説します。後半では服装についても別セクションで整理しているので、全体像を理解したい方はぜひ参考にしてください。
プロが使うクリケットの道具とは?

クリケットバット
プロ選手が使用するクリケットバットは、主にイングリッシュウィローという木材で作られています。これはイギリス原産の柳の一種で、軽さと反発力のバランスに優れているのが特徴です。
この素材はボールを打った際の「しなり」と「弾き」が良く、打球の伸びに大きく影響します。そのためプロ選手は、同じモデルでも複数のバットを試し、自分の感覚に合うものを選びます。
クリケットボール
クリケットボールは革で覆われた非常に硬いボールで、試合形式によって色が使い分けられます。
- 赤球:テストマッチ(昼間中心)
- 白球:ODI・T20(昼夜開催)
- ピンク球:デイナイト試合
デイナイト試合とは、昼から夜にかけて行われる試合のことです。ナイターのように照明下でもプレーするため、視認性の高いピンクボールが使用されます。

ウィケット
ウィケットは、3本のスタンプ(杭)とその上に乗るベイルで構成されます。
公式サイズは以下の通りです。
- 高さ:約71cm(28インチ)
- 横幅:約23cm

この小さなターゲットに対して高速のボールが投げられるため、バッターには高い技術が求められます。
防具(プロテクションギア)
クリケットでは高速のボールから身体を守るため、防具が非常に重要です。
- ヘルメット
- グローブ
- レッグガード
- アームガード
- チェストガード
- アブドミナルガード
アブドミナルガードとは、股間(急所)を守るための保護具です。非常に重要な装備で、ほぼすべての選手が着用します。

プロクリケット選手の服装
クリケットでは試合形式によって服装が大きく変わります。これは視認性や演出、試合環境に合わせたものです。
試合形式ごとのユニフォーム
- テストマッチ:白いユニフォーム
- ODI:カラーユニフォーム
- T20:より派手なカラーユニフォーム
テストマッチ・ODI・T20の違い
テストマッチは最大5日間かけて行われる伝統的な試合形式です。白いユニフォームと赤いボールが特徴で、戦略性と持久力が求められます。
ODIは1日で完結する試合形式で、各チーム50オーバーずつプレーします。カラーユニフォームと白いボールが使用されます。
T20は各チーム20オーバーで行う短時間形式です。試合時間が短く、攻撃的でエンタメ性が高いのが特徴です。
高機能ウェアと装備
プロ選手のユニフォームは、吸汗速乾・通気性・ストレッチ性に優れた素材で作られています。
また、シューズやサングラスなども含め、長時間のプレーでもパフォーマンスを維持できるよう設計されています。
プロ選手は道具をどう使い分けているのか
プロ選手は試合条件に応じて道具を使い分けます。
- バットの重さやバランス
- 防具の軽さと保護性能
- 試合形式に応じた装備
道具選びは単なる準備ではなく、試合に勝つための戦略の一部です。
まとめ|プロの装備を知るとクリケットの理解が深まる
プロクリケットでは、道具と服装の両方がプレーに大きな影響を与えます。
- バットやボールは試合形式に応じて変わる
- 防具は安全性と動きやすさを両立
- 服装は試合形式ごとに明確に異なる
これらを理解することで、クリケット観戦やプレーの理解が一気に深まります。
記事監修
松村 謙一郎(クリケット指導者・普及活動者)
日本全国を周りながらクリケットの普及活動を行い、2008年には国際クリケット評議会から日本人として初、史上最年少で、世界で33人目の功労賞を受賞、2009年にはこの100年間でクリケットに功績のあった「歴史上の世界の1000人」にも選ばれた。
これまで、30年以上日本全国で普及活動しており、出前クリケットやCriceTRYなどの体験会やイベントを通じ、初心者向け体験会や指導を行っている。